文書構造
ウェブ文書とは、タイトルに記された文書の目的に沿って、テキスト、画像、音声等の内容(コンテンツ)が含まれ、それら内容をマークアップ言語であるHTMLの文法に則り、一つ一つ意味づけ(マークアップ)していって全体を一つの論理的な構造文で構成されるものです。つまり、内容の構造化こそが、ウェブ文書制作者の主たる責務となります。ウェブ文書を記述するHTMLのバージョンですが、特別に指定がない限り、HTML4.01strictもしくはXHTML1.0strict、XHTML1.1で行います。また場合によっては、transitionalを選定することもあります。
間違ってはいけないこと
「反ユニバーサル・デザイン」で述べたように、多くのウェブ文書には、文書構造と文書表現とが分離されていないという問題点があります。これはグラフィカル・ブラウザでの視覚表示こそがすべてであるという勘違いが根底にあるからでしょう。ポスターや雑誌のようなレイアウトが先にありきだと、TABLE(表)要素を用いた表現手法を何の疑問も無く使ってしまう結果となってしまいます。アクセシビリティに対する配慮があれば、構造文をベースにレイアウトはすべてスタイルシートで行おうと思うはずです。文書構造と表現方法を一体化しないと望みの視覚表示を得られないとの発想は、ウェブ・デザインとグラフィック・デザインを同一視していることによる錯覚です。マークアップを何故行うか、その意味を今一度考えてみる必要があるでしょう。
繰り返しますが、紙面上のグラフィックデザインとは異なり、どんな環境でも同じ視覚表示を期待することは無理なのです。仮に同じ視覚表示を実現できたとしても、ユーザー側でユーザースタイルシートを使われたら、制作者の視覚意図などは見る影もありません。こうした様々な制約を理解したうえでコーディングし、クライアントに提供するのがウェブサイト構築者としての立場であるべきです。